銀座 やまの辺 山野辺 仁 「銀座 やまの辺」コースの締めの定番・担々麺

Loading

オーナーシェフである山野辺仁氏の「日本の四季が感じられる中国料理を作る」という姿勢を反映し、「江戸中華」を掲げる「銀座 やまの辺」。ベースは中国料理に置きながら、日本各地から旬の食材を集め、季節感を存分に表現した料理でコースを構成するのが特徴だ。今回はコースの締めの定番、担々麺を紹介する。

「銀座 やまの辺」コースの締めの定番・担々麺
コースの締めで定番の担々麺は、稲庭製法で作られた中華麺のなめらかな食感が印象的。自家製ラー油の鮮やかな風味、尾崎牛の肉味噌のしっかりした味わいも深い余韻を残す。

麺は稲庭製法で作られた中華麺を使用しており、独特のしなやかさでシコシコとした食感が好評の担々麺。アクセントには、いぶりがっこのみじん切りを使っている。

「四川で食べた担々麺で、独特な香りと味の芽菜(特産の漬物の一種)を使っていたのが印象的で、その話をお客様にしたら『いぶりがっこは?』とヒントをもらって生まれた組み合わせ。このような感じで、料理を考える時は中国のイメージと日本の食材との間で行ったり来たりしています。そして最後に、『日本人が作る中国料理』に落とし込むのが私のやり方です」(山野辺氏)

Photo Masahiro Goda

山野辺 仁

銀座 やまの辺 山野辺 仁

Hitoshi Yamanobe
1980年東京生まれ。町田調理師専門学校卒業後、1998年に「天厨菜館」に入社。新宿店を経て銀座本店に入り、2005年から料理長に。2010年天王洲アイル店の総料理長を務める。銀座の名店「日本橋 よし町」の楢山泰男氏のもとで半年働く。楢山氏の店舗を受け継いで、2015年に「銀座 やまの辺」を独立開業。
このシェフについて