アロマフレスカ 原田 慎次 おいしさを求めて!大胆に振り切る「アロマフレスカ」のスッポン料理

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スッポンの味付けや調理法はまさに中華!

「アロマフレスカ」のオーナーシェフ、原田慎次氏の料理は、年を経るごとに研ぎ澄まされてきている。今回紹介するスッポンの料理も、スッポン自体の味付けや調理法はまさに中華。「おいしいと思うから」と大胆に振り切ることができるのも、自信があってからこそなのだ。

スッポンのヴァポーレ

「スッポンのヴァポーレ」は、下処理したスッポンに生姜と金華ハムを挟み、1時間強蒸したもの。ドライトマト、イタリアンパセリ、ルッコラなどをきざんで混ぜ合わせた、当店で「プレアヴェルデ(緑のピュレ)」と呼んでいるピュレを添える。

スッポンの風味づけが生姜と金華ハムなので、中国料理の味わい。金華ハムの塩気と旨み、香りがスッポンとよく合う。好みでプレアヴェルデをつけると味に変化がつくとのこと。

「私は、食材の風味を尊重する仕立てが多いです。白身魚なら、香ばしく焼くよりゆでる、蒸すほうが好き。本来の香りや味を、逃さずに生かしたいですね」(原田氏)

原田 慎次

アロマフレスカ 原田 慎次

Shinji Harada
1969年栃木県生まれ。調理師学校を経て「ヂーノ」に入り佐竹弘氏のもとで働く。24歳の若さで支店「ジリオーラ」シェフに。1998年、「アロマフレスカ」を独立開業。後に麻布、2010年より銀座に移転する。ミシュランガイドの東京版が発行されてから星を獲得し続ける数少ないイタリアンの名店のオーナーシェフだ。
このシェフについて