東京にあって、懐石料理の神髄を受け継ぐ数少ない名店として燦然と輝く「懐石 小室」。今回は主人の小室光博氏に季節の美味をふんだんに味わえる料理を2品作ってもらった。
季節の美味を少しずつ盛り込んだ前菜。ふた物の中は、いかと芝えびの揚げものなど。手前はかきのオイル漬けとうだま柿。揚げ稲穂の下は春菊のお浸し。奥は平目のからすみあえ。
香住の蟹屋さんにゆで上げてもらったせいこ蟹をほぐして詰めなおしたもの。内子と外子もたっぷり。彩りに黄と紫の菊を添えて。
Photo Masahiro Goda Text Hiroko Komatsu
懐石 小室 小室光博
Mitsuhiro Komuro
1966年、東京生まれ。今は亡き、懐石料理の名店「和幸」で、十数年間修業を積み、2000年に神楽坂にて「懐石 小室」を開店。2018年に数寄屋造りの一軒家へ移店。2021年秋から、お取り寄せ、だしパックの販売などにも積極的に取り組む。
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