スリオラ 本多 誠一 スペインの食材を生かしながら考案したオリジナル料理

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モダンスパニッシュを真摯に追求する店、「スリオラ」。オーナーシェフの本多誠一氏が作り出すのは、スペインの食材を生かしながら考案したオリジナルの料理と、スペインの郷土料理をベースにした料理。いずれも繊細に、緻密に作り上げる。今回はそんな本多氏が考案した料理の中から、フォアグラの料理をご紹介。

本多氏考案。「スリオラ」のスペシャリテ

「スペインの郷土料理も、現代の技術を生かして自分で考えた料理も、両方が私にとって大切な存在です。今回紹介するフォアグラの一品は、私自身の料理。なめらかに乳化させたフォアグラを器に入れ、上に、シェリーの一種であるペドロヒメネスのゼリーを薄く流しています」(本多氏)

ペドロヒメネスは、糖分が凝縮するまで木で熟させ、それを天日干ししたペドロヒメネス種の葡萄で造る、凝縮感、複雑で洗練された甘みとレーズンのような香りが印象的なお酒。

「『これこそ世界で一番フォアグラに合うお酒!』と個人的に思っているほど好きな組み合わせです」(本多氏)

コクと香りを残しながらスルッと舌をすべり抜けるフォアグラの仕上がりは、まさに洗練の味わいだ。

「スリオラ」のスペシャリテ
乳化させたフォアグラを器に流し入れ、深い甘みを備えたシェリー酒、ペドロヒメネスのゼリーで覆った本多氏のスペシャリテ。種ごと食べられるマラガの干し葡萄、クルトンとともに。
本多 誠一

スリオラ 本多 誠一

Seiichi Honda
1976年千葉県生まれ。フランスの地方やスイスで5年間修業後、スペイン・サンセバスチャン「カーサ・ウロラ」で4年間働き、2年間はシェフを務める。帰国後は「日本料理 龍吟」「サンパウ」スーシェフを経て2011年独立開業。
このシェフについて