特 集 「Breakfast in my heart」
日本の美食をリードする達人たちは、朝食に何を思うのか。
また学者・小泉武夫氏は、「日本の朝ごはん」に潜むパワーをどう捉えているのか。
深い深い「朝食哲学」を開陳する。
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エディション・コウジ シモムラ | 下村 浩司
産みたての卵から生まれた“シェフの卵”の物語
いきなり「鮮度のいい卵って、どんなイメージですか?」と問われ、私は「黄身が盛り上がった卵、かな」と答える。ニヤリとして下村浩司氏が差し出したバットには、まん丸の黄身が不自然なくらい立っている生卵があった。しかも黄身が、楊枝で刺しても崩れない。すごい卵があるもんだとのけぞりながら、お決まりの質問を繰り出す。「どこの卵ですか? 単純にとれたてなんですか?」と。思わぬ答えが返ってきた。…
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リューズ | 飯塚隆太
漬物と納豆とフロマージュブラン。日仏の朝食は“発酵食品つながり”
フレンチシェフ飯塚隆太氏は新潟県十日町生まれ。朝ごはんの思い出は、故郷につながる。白いご飯に味噌汁、それに夕飯の残り物。「田舎くさくて素朴だけれど、今思えばいい土で育った純粋で新鮮な素材の並ぶ贅沢な食卓だった」と振り返る。…
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新鮮な野菜ジュースの日常と、エッグベネディクトの非日常の朝ごはん
老舗料亭・濱田家の女将、三田啓子氏の朝は、手づくりの野菜ジュースとともに始まる。 「お取り寄せした有機栽培の人参とこだわりのリンゴをベースに、時々余ってるぶどうやトマトなども入れて、ジューサーで搾っています。横で3匹の犬たちが『ママ、早くぅ』と、リンゴの皮や果肉の搾りかすを待っているんですよ。私だけではなく、彼らトイプードル父子と体重28kgの大きなフラットコーテッドレトリバーにとっても、こ…
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元気印 民族の朝飯 発酵学者・小泉武夫
数千年の時間の中で日本人の「民族の遺伝子」が選りすぐった食べ物、それが和食である。 その原点を見据える発酵学者であり食文化論者である小泉武夫氏が、「日本の朝ごはん」を端緒に、元気の源たる「民族の食」を展望する。…
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饒舌なバロック -名古屋モーニング-
名古屋の「喫茶店」に行った際に、コーヒーに無料でトーストなどのおまけが付くというおトクな「モーニングサービス」を見て驚いたことはないだろうか。 なぜ無料なのか? なぜおまけが付いているのか? そこで今回は、そんな名古屋の「モーニング」誕生の経緯や、一度いったら通いたくなる4つの名古屋らしいモーニングをご紹介しよう。…
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